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2015年4月 7日 (火)

[METROPOLIS] and Live Music

バリ新年のニュピが過ぎ、日常が戻ってきた3月下旬。

@Ubud Betelnutで無声映画「METROPOLIS」と即興音楽のイベントが開催されました。
オーガナイズしたのはGilles Saissiというフランス人ミュージシャン。
私同様、バリが好きで南フランスの家とバリ島を行ったり来たりしているようす。
Gillesとは以前、私が飛び入りで参加したイベントで知り合い、私のオーボエをとても気に入ってくれて「3月にこういうイベントをやる予定なんだけれど、是非参加してくれないか?」とオファーがあった。
ミュージシャンというのは、本当にピースフルな職業だと思う。
イベントの2日前、Gillesのスタジオで、打ち合わせを兼ねて軽く音を出した。
Gillesの奥さんはインドネシア・バンドゥン出身で、彼の活動を心から応援しているようだ。飾り気なく、フランクでとても感じの良い女性。
私と彼女は気が合い、彼との馴れ初めやたわいない化粧品やファッションの話まで。
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Gillesのスタジオには沢山の弦楽器。
ギター・ベース・ウード・カチャピ・ゲンブリetc....
サンプラー音源やコンピュータを駆使してのサウンド。
はっきり言ってしまうが、この方、かなりの「オタク」だ。
今回のイベントに使う「METROPOLIS」の映像も、自分で編集したらしいし。
もちろん、私は「オタク」讃頌派だ!
ミュージシャンも「オタク」的なところがないと面白くない。
「うまいけど面白くないミュージシャンは、変態さがない」みたいな事を村上春樹がエッセイか何かで書いていた。全くその通りだと思う。
オタク万歳!変態万歳!
1927年の作品「METROPOLIS」は、SF映画の原点とも言われ、スターウォーズのC-3POや、後に我が国の手塚治虫の同名作品「メトロポリス」にも多大な影響を与えているという非常に意味深い作品。
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↑で私が吹いているのはFrom JAWA 「Terompet Reog」
本来は4枚リードなのだが、2枚リードにアレンジして吹いてみた。
Gillesは1度も音が出た事がないらしく、tomocaにあげるよ、と言うので有難く頂戴しました。
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Gillesの編集で約80分に濃縮されたメトロポリスの映像をステージ上でミュージシャンも観ながら、演奏をつけていった。
数曲、GillesがComposeした「主題テーマ」のメロディラインはあったものの、それを除いて全ては即興。
音楽というのは「時の芸術」「時のマジック」であり、心地良く、意味深く、時にオシャレでエモーショナルで、、、。
表現に似合う香りが漂うならば、それが即興(Adlib)であってもあらかじめ書かれた台詞(楽譜)であっても関係ない。
そういった意味で 「即興=素晴らしい」とは限らない。
ただし「即興」にはどこまでも広くどこまでも透明な枠組みの中で音を泳がせる事が可能であるという特典が付いている。
その視点からすると、即興の枠組みだからこそ目に見えぬ「何か」が見えてくるという事は充分にあり得る。
 
実際、「音楽と影像の接点」を「聴覚と視覚」を研ぎ澄まして探し、目に見えぬ感覚をも開いて見て、創造して、映画の世界に入り込んでいくうちに、ふと、「自分は今、どこにいるんだろう?」 自分の「身体と魂と精神」が一緒、バラバラになって、5次元的感覚というか。とにかくちょっと不思議な感覚が数回、やってきたのであった 。
このイベントを終えてGillesはしばらく南フランスでの活動に戻った。
彼から「日本でこのイベントをやってみたいんだが」というメールが来た。
実現、叶うか!?

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