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2016年11月23日 (水)

11月23日/この10年間

今は無き渋谷・道玄坂のヤマハにオーボエのクラスを開講したのは2005年。

(その後、現在の公園通りに移転)
当初、何人かのアマチュアの方が私にレッスンを受けたいというコンタクトがあり、一カ所でまとめてレッスンができたらと、ヤマハに開講を持ちかけました。
「オーボエをやる人ってそんなにたくさん集まるんですか?」と躊躇していた当時の担当者の心配もよそに、続々と生徒が集まり、多いときには30名ほどの人が在籍していました。
年齢層も幅広く、下は小学4年生から。最高齢は66歳。
色んな職業、いろんなキャラクターの人がいて、楽しかった。
目標があるほうが練習の励みになるだろうと思って、毎年この11月23日前後に設定して2014年まで9回のクラスコンサートを開催してきました。
クラシック曲だけでなく、私が簡単なアレンジをした映画音楽やボサノバの曲など、回を重ねるごとにみんなのレパートリーも増え、上達もはっきりと。
普段は個人レッスンだけれど、一年に1度皆が集う良い時間でした。
昨年は主人の闘病があり、第10回目のコンサートが叶わずにみんなには申し訳ない気持ちでしたが、今年の春に私が日本へ帰ったときに、有志で第10回のコンサートを企画してくれました。
毎年、コンサートの後の打上げでは、生徒さんたちが私へのメッセージカードやサプライズのプレゼントをしてくれていたのですが、10回目のプレゼントには泣かされました。
Fullsizerender
もうひとつ、4匹のワンコバージョンもあるのですが、日本にいる間ワンコ達が恋しいので日本で使っています。
今までのように頻繁に日本に帰る事が難しいので昨年でこのクラスを閉じました。
「終わりは始まりのはじまり」であると信じて。
この10年間、みんなにオーボエを通じて音楽を教え伝える事で、自分自身も沢山の学びを得る事ができましたし、柔軟な姿勢で物事に向合う事ができるようにもなりました。
毎年、この11月の連休に生徒のみんなが「智香ファミリー」として音楽と共に集ってくれる時間は一年に1度のかけがえのない時間でした。
みんなが幸せだと私も嬉しいし、何か良くない事があったり、大変だったりという事を聞くと私も同じように心配したりと。。。
先日も、女性の生徒さんが綺麗な花嫁姿の写真をメールで送ってくれて、とても嬉しかった。
生徒のみんなに私が伝え、撒いてきた音楽の種が、みんなの中でこれからも育っていってくれたら嬉しいなぁと願います。
この一年で、今までの私の生活は大きく変化しました。
最愛の主人を亡くしたという所がもちろん発端であるけれど、これからは私が私の人生を生きていかなければなりません。
東京に居ないことで、音楽家としての「仕事」はもちろん少ない訳なんですが、このバリ島で生活しながら、自分がこれから音楽とどのようにクロスし, 浸透して感じていくのかが、自分でも少し楽しみです。
私の元でオーボエを通じて音楽を学び感じてくれたみなさんが、これからも音楽と共に、幸せな人生でありますように。

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2016年11月19日 (土)

夏と冬へ。。。

前回の投稿からまたあっという間に月日が経ってしまいました。

11月に入りバリ島に戻ってきてからも、色々と用事があり、勿論、毎日の練習もあるので、 のーんびりぼーっとするという日はほとんどありません。
10月・1ヶ月間の日本滞在はアッという間に過ぎ去りました。
東京や横浜でのライブ、録音の仕事、そして大阪2会場での主人の追悼展と関西方面での1週間の演奏ツアーで、とても充実した1ヶ月を過ごしました。
後半はそれほどスケジュールを詰めていなかったので、久しぶりに会いたい友人・知人に連絡したり、行きたい場所にも、、、と楽しい予定を想像していましたが、追加の仕事が入り、自由な時間が取れずに残念でした。
そんな中で、両親のお供で富山へ行けたのは良かったです。
両親の故郷であり、私の出生地でもある富山。
北陸新幹線が開通して、以前よりアクセスが便利になりました。
今年80歳を迎えた父は、この数年ですっかり脚が弱り、歩くときに手を繋いであげないと危ないので、私は父と手を繋ぎ歩きました。
我が家はお世辞にも「仲むつまじい家族」という感じではなかったし、私は異様に自立の早い幼少時代だったので、子供の頃に父と手を繋いだ記憶は全くありません。
そんな父の手を取り、色々と想いを馳せました。
父にとっては、おそらく富山へ足を運べるのは今回が最後になったかもしれません。
念願だった親・兄弟や親戚の方のお墓参りができて、嬉しそうでした。
両親が年老いていく姿というのは、愛しくもあり切なくもあります。
大人になれば、皆が経験する事なのですしょうけれども。
いつまでも元気でいてほしいと願うのは、両親の為というより、自分の為であるのか、、、、そう思うと「人は本質的にエゴイストなのだ」という事に気づかされ、少しばかりの嫌悪感にさいなまれます。
バリ島は雨季の入り口を過ぎ、心地良い蒸し暑さの日々です。
雨季はフルーツが瑞々しく美味しい季節。
もわっとした空気の中の夕焼けも綺麗です。
バリ島はこれから夏へ。日本は冬へ。
日本はもうすぐ師走。年末に向けて「忙しい・慌ただしい」というムードに包まれていくのでしょうね。
Fullsizerender
ジューシーなフルーツが安くて美味しい季節
Fullsizerender_2
日々、畏敬と感謝の気持ちでニュートラルに生きたいと思います。
来週の日曜日は、小さなコンサートで久しぶりにMozartを演奏します。
クラシックを演奏する事自体が久しぶりで新鮮なのですが、Mozartのメロディーを愛おしく感じ、味わいながら演奏している自身の感覚を新鮮に感じています。
音楽というのは不思議です。
MusicはMagicだよ、とよく喜久雄さんが言っていたっけなぁ。。。

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