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2018年6月21日 (木)

夢の途中(scene 1)

午後の広場のベンチで知らぬ間に微睡んだようだ。
まだ眠い目をこすりながら私は辺りを見渡した。
ターバンを巻いたおじさんがうまそうに葉巻を吸っている。
ツィギーカットの女性はフランス人だろうか。羨ましき脚線美。
Monetの油絵から抜け出してきたかのような日傘を差した白いドレスの婦人。
薄曇りの今日なのに、、こんもりと丸い日傘が白紙の五線紙に疑問符を描いた。
抱きかかえていた茶色の鞄を肩にかけて私は立ち上がった時、軽い目眩を感じた。
この目眩の感覚とこの場所に見覚えがある。デジャブ。。。
いつもまどろみのあとは意識の扉が半開きだ。
少し街を歩いてみるとドーム状の回廊があった。
ひんやりした空気に向こうから歩いてくる紳士の靴音が石に反響する。
私は鞄から旅の相棒が治っている箱を取り出し組み立てる。
この瞬間、イーサンハントと共に闘う美女工作員がアタッシュケースからライフルを組むシーンを妄想する私である。
心地よい残響に身を委ねながら思い思いのフレーズを鳴らした。
バッハのパルティータが意識の中に灯ったので目を閉じたまま最後まで吹いた。
豊かな響きの応援もあり満足して目をひらくと3人の男性が私の正面に居た。
そのうちの一人はさっきの広場に居たターバンのおじさんだ。
おじさんは仲間の二人と手話で会話を交わした後、私に近づいて来た。
おじさんから何とも良い香りが漂ってきたものだから「この匂いはどこの記憶と繋がっているんだったかな?」とぼんやりしている間に、おじさんは私の鞄の中を物色し始めた。私は正気に戻ると、慌てておじさんから鞄を取り上げた。
おじさんは怒っているでもなく悪びれるでもなく、優しさと厳しさを足して2で割った目で私を見つめた。
そしてひどく訛りのある英語で「What is this song? is this a incantation?」
         to be continued......

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コメント

何やら不思議なストーリーですね・・・
続きに期待しております。

tomocaさんご無沙汰です(°▽°)
8月はたくさんライブが入っていますね!

近場の8月26日が残念ながらアウトですが、
これ以外で日程を探ります。

投稿: oboe-TN | 2018年6月22日 (金) 14時40分

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