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2019年3月13日 (水)

思い煩うなかれ

バリ島はサカ暦の新年を3月7日に迎えました。
前夜は私たちが暮らしている村のオゴオゴパレードへ。
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お手伝いのカデの長男も担ぎ手で参加していました。一丁前にVAPEをふかしながら、すっかり大人の顔つき。女の子たちは松明を持ってパレードを先導。一年に一度の特別な日の模様をYoutubeでどうぞ。動画編集は私のPVも手がけてくれているLINK UP Productionです。https://www.youtube.com/watch?v=kY9b7YZrWhs
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新年Nyepiは冷たい雨の降る1日でした。
空港も閉鎖され外出禁止のこの日は車もバイクも通らない静寂の日で、雨音に包まれながらスタジオで作曲とアレンジ作業を。
勿論、音も出してはいけない日なのでヘッドフォンを使用。
本来は何もしてはならぬ日ということで、高僧の方やストイックなバリ人は心静かに瞑想・断食をするらしい。しかしながら一般のバリ家庭の実態は食べて寝て、お喋りしてという家族団欒の日のよう。
ともあれ、静寂の中でメロディを紡ぐのはとても有意義な時間でした。
しかし、陽が落ちきって辺りが闇に包まれてから静寂感はぐっと増し、懐中電灯の灯りさえも点けるのを憚られるほど。普段は家のどこかで無遠慮に鳴くゲッコーも、この日はひと鳴きもしなかった。
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「思い煩うなかれ」とはマタイによる福音書の中にある言葉ですが、私にこの言葉を贈ってくれた大好きで大尊敬する人生の先輩が先日、旅立った。
人生において本当の意味で大きな影響を与え得る人というのは片手で足りるほどなのではないかと思うのだけれど、私にとってのそういう人だった。
もうこの世に肉体として存在しないということが悲しさを通り越して実感が湧かないのだけど、魂が繋がっていてこれからはいつでも自由にコンタクトできるようにも思う。
人生には色んなことがあるけれど、心配しても何も変わらない。しっかりがんばりなさいよ、といつも言ってくれたあの声がもう聞けないのがとても寂しいけれど、あの人との想い出が思った以上に沢山あるということに今更ながらに感謝するし、その存在の大きさを失くして(亡くして)はじめて気づく。
あの人の旅立ちの数時間前に私がバリ島のいつもの場所から眺めた夕陽。
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バリ島の新年も迎えたことだし、そろそろ今年の冬眠も終わり。
5月下旬には再び日本へ音楽活動に戻ります。
6月初旬に大阪・京都でのコンサート。
東京でのライブは6/21(金)@祐天寺FJ'sです。
また詳細のお知らせを近日に載せます。

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2019年3月 5日 (火)

新年を前に

今年もバリ島の新年がやってくる。
私が最後に日本で1月1日を迎えたのは5年前。それ以降はずっとバリ島での新年だから、バリの新年であるニュピが今の私にとっては新年という感覚が強い。
一年のうちの殆どをこの場所で暮らしているのだから、まぁ自然のような感じもする。
ここ数年は、新年を迎える前の3月1日に玄関の暖簾を新調することも楽しみのひとつ。今年はこんな感じの暖簾を手作り。
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2019年のバリ島新年は2日後の3月7日。
ニュピ(Nyepi)と呼ばれるバリヒンドゥーの新年。ニュピは静寂の日と称され、空港も閉鎖され、島内の人間は外出禁止。火と電灯の使用も基本的には禁止される。
今日は日本でいうなら年の瀬の12月30日。
街中は買い出しの人々でいつもより慌ただしく賑わっていた。
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新年を迎える前にどうしてもやっておきたかったことを今日、終えた。
まさにこの日というタイミングで。
我が家の庭にそびえたつアボカドの木の剪定。
実がなり出してから今年で8年目くらいかな。
毎年、6月頃から小さな花が咲き出し、その後に小さな実がつき始め、段々と大きくなり12月頃に1度目の収穫期。それから2ヶ月ほど実り続ける。
昨年までは平均250個ほどは採れて、近所の方や友達におすそ分けしたり、私も毎日のようにアボカドを食べて「もう、来年までアボカド食べたくない!」というくらいだったけど、今年は掌に載るくらいの大きさになったあたりで8割がた落ちてしまい実際に収穫できたのは50個くらい。
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アボカドの木は、徐々に実りが悪くなるとか、実りの寿命は10年くらいとも聞いていたので、そろそろかなと思っていたのだが。。。
昨年も剪定をしようと思いつつも、日本への帰国のタイミングなどなどで機を逸して今年こそはと。
友達からの紹介で、すぐ隣の村に住む木こりのお兄ちゃんが今朝早くに来てくれた。
小さなトートバックに入っていたのは紐と小さな斧だけ(笑)
我が家のアボカドの木は、ヒョロヒョロとしていて、屋根よりだいぶん高い木。
暴風雨の時は撓って倒れてしまうのではないかとハラハラ。
豊作だった昨年は表通りから見えるたわわに実った沢山のアボカドを目当てに見ず知らずのジャワ人が「アボカドを売ってくれないか」と玄関まで来たことが何度かあった。
バリ人の木こりの兄ちゃんはあっという間にスルスルとお猿のように木に登り始めた。細い枝が折れるのではと冷や冷やして見ていたけど、小柄な兄ちゃんは腰に縛ったロープと切り落とす枝を結わえ、小さな斧で手際よく切り落としてくれた。
一気にバッサリ落としてしまうのも心許無く、全体の3分の1ほどを切り落とし。
ちなみにインドネシア語では「切る」をPotong(ポトン)と言うのだが、正にポトンと切り落とされた枝たち。
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庭に散乱した枝たちが発する匂いと気が、泣いているように感じられ、なんとも切なく悲しい気持ちになりながら無心で片付けをした。
青くて細い幹からはアボカドの匂い。太い幹からはアボカドの種の匂いがした。
切り落とされた枝たちはアボカドの木の一部であった事を誇らしく感じているようで、本当に心が痛み、あぁ、やっぱり、来年の実りが悪くてもいいから切らないであげればよかったのかも、、、と一瞬後悔の念が。。。
でも、切り落としたおかげで鬱蒼とした感じがなくなり、庭に注ぐ陽光も増え、空も広くなった。
毎朝、米の研ぎ汁をアボカドの木の根っこにかけながら会話をする。
今日もすべての掃除を終えた後、いつものように研ぎ汁をかけながら「ごめんね、痛かったでしょう、ごめんね」と謝ったら「大丈夫だよ、頭が軽くなったし、楽になったよ、ありがとう」と言ってくれたような気がした。きのせいかもしれないけどね。
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来年もおいしい実をつけてくれますように。
大地と太陽の恵みのアボカドツリー、ありがとう。
庭もスッキリ明るくなって清々しい。
ポトンついでに、嫌な想いやいらない想いやその他諸々、いろんな「黒いもの」は明日のうちに自分の中からポトンして、2019年の新年を謹んで清らかに迎えたい。

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2019年3月 3日 (日)

Strange Trip-1

半年ぶりに日本へ帰ってきた。今回は羽田空港着。
あまりにも日本人を見かけないので、普段暮らしているバリ島の「ン・グラライ空港」に自分がまだ居るのではないかと錯覚してしまった。
空港ビル付近は迷彩服のSoldierが全体の4割ほどを占めて居る。目を惹くモデルのような風貌の日本人の女の子を連れて歩いて居る若い兵士もいる。
その他はヨーロッパ系の裕福そうな人々が3割、中東系1割、サリーを着た女性とそのパートナーというインド系1割という感じで、残り1割はこの空港内のスタッフとしての日本人だ。国際ターミナルだし、シーズンオフだし日本人が少ないのは不思議ではないのかもしれない、と思いながらも、奇妙なほどに一般の日本人を見かけない。
私の乗った飛行機はひょっとすると異次元の時空に紛れ込んだまま羽田に着陸したのかも。
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東京の街。半年ぶりに身を置くと流石にクラクラする。
立ち並ぶビル群。酸素が薄く感じて息苦しい。巨大スクリーンから流れてくる大音量。確かに凄い喧騒なのだけど、何かが違う。
それもそのはず、スクリーンから絶え間なく放出され続けるナレーションや音楽は全て英語。日本語が街から消えている。
気づけば、店の看板も日本語表記が極端に少ない。
半年の間に路線駅の感じも随分変わって随分簡略化された様子。
駅員の陶酔感が滲むような異様な日本語のアナウンスも無くなっている。これは良いことだけど。
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また奇妙な夢をみた。夢のようであり 本当は こんな世界があるような気もする。日本人がイニシアティブを持てない日本が 近い将来。。。Img_6300
   

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